私は2017年から2024年まで、Excelで家計を管理していました。現在は「マネーフォワード ME」のスタンダードコースを使い、Excelでの作業はしていません。
移行した理由は、以前はこうしたアプリの存在を知らず、手作業で集計していたというのが正直なところです。ただ、自分で数字を集める間に知識がつき、資産形成への心構えもできました。便利な道具を使う前に基礎を学べたので、私にはこの順番でよかったと思っています。
これから始める人が、同じ順番をたどる必要はないでしょう。Excelとアプリの違いを知り、無理なく確認を続けられる方法を選ぶことが大切です。
1 Excelは自分が見たい形を作りやすい
Excelのよさは、項目や集計方法を自分で決められることです。月ごとの収支をまとめたり、年払いの支出を並べたりと、必要な情報に絞った表を作れます。細かな明細より、月末の残高と大きな支出だけを確認したい人にも使い方の余地があります。
その分、入力や転記、計算式の確認は必要です。表を細かく作りすぎると、忙しい月に更新が止まってしまうかもしれません。最初からすべてを管理しようとせず、見直しに使える項目に絞るほうが続けやすいと思います。
費用は利用環境によります。Excelには無料で使えるWeb版がありますが、デスクトップ版や契約内容とは区別が必要です。すでに利用できるライセンスがあるか、使いたい機能が対応しているかを確認しましょう。「Excelなら必ず無料」とは言い切れません。 Microsoft公式
2 今は毎月の資産増減を大まかに見ている
現在は、マネーフォワード MEで一か月の資産の増減をざっくり確認しています。日々の支出はカードに集約し、「カードでいくら使ったか」という感覚で、家計全体を把握しています。
ただ、私の見方ではカードの利用日と引き落とし日のずれがあり、月ごとの支出を細かく捉えにくいと感じます。詳しく確認したいときは、カードの利用記録を調べます。MEではカード明細を調べづらいと感じているためです。これは私自身の使い方での感想で、すべての利用者に同じ不便があるという意味ではありません。
一般に、アプリへ連携しても確認が不要になるわけではありません。更新が止まっていないか、分類が合っているか、現金支出が抜けていないかは確認したいところです。カード利用と口座からの引き落とし、口座間の移動が、支出として二重になっていないかにも注意が必要です。
3 マネーフォワード MEは必要な範囲から選ぶ
2026年10月7日に確認した公式情報では、無料会員の連携可能数は4件まで、データ閲覧は過去1年分です。プレミアムサービスでは、連携可能数と取得済みデータの閲覧期間に制限がなく、CSVダウンロードにも対応しています。機能にはWeb版とアプリ版の違いがあります。 ME公式機能比較
スタンダードコースは、Web版からのクレジットカード決済で月額540円または年額5,940円。App Store・Google Play決済では月額590円または年額6,490円です。資産形成アドバンスコースは月額980円または年額10,700円で、いずれも税込です。 ME公式料金
料金だけでなく、連携したい件数、見返したい期間、データを出力する必要があるかを先に整理すると判断しやすくなります。年額プランを選ぶ前には、実際に使い続けられるかも確かめたいところです。料金や機能は変更されるため、申し込み前に公式案内を再確認してください。
4 家計管理と税務は分けて考える
私は家計管理のMEとは別に、税務用の「マネーフォワード クラウド」も使っています。こちらは税理士さんが作業できるように共有しています。同じマネーフォワードの名前でも、家計を見る道具と税務のための道具は分けて考えています。
Excelと家計簿アプリを併用する方法もあります。例えば、アプリで明細を集め、Excelでは年間の支出予定を整理する使い方です。ただし、これは一般的な選択肢であり、現在の私の運用ではありません。
併用する場合は、両方に同じ明細を入力し続ける負担に気をつけたいところです。どちらを元の記録とし、何だけを転記するかを決めると、数字のずれを減らせます。過去のExcelをすべて移すことにこだわらず、切り替え月を区切る方法も考えられます。
5 共有する情報と保管先も確認する
家計の記録には、生活の様子や資産に関する情報が含まれます。家族と共有する場合も、見せたい範囲を先に決めておきましょう。Excelファイルの保存場所や共有設定、アプリの連携先と利用条件を確認することは、機能比較と同じくらい大切です。
ログイン情報を家族や相談相手へ渡すのではなく、必要な情報だけを共有できる方法を選びます。CSVなどを保存する場合も、保存先や不要になったデータの扱いを決めておくと安心です。
まとめ 続けられる方法で数字を確認する
入力の自由度を重視するならExcel、明細を集める負担を減らしたいなら家計簿アプリが候補になります。まずは一か月、必要な数字を確認できるか試し、負担が大きい作業を減らしていくのが現実的ではないでしょうか。
道具を選んだ後は、何を見るかを決めることが大切です。毎月の確認項目は、関連記事「勤務医のお金の管理方法|毎月確認したい4つの数字」で整理しています。手作業で学んだことを土台に、今は便利な道具を使う。私には、その進め方が合っていたと思います。


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