週1回の訪問診療から常勤へ|研究を離れた私が、今の勤務先を選ぶまで

週1回の訪問診療から常勤へ。住宅の玄関と訪問バッグ、笑顔の医師のイラスト

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訪問診療の非常勤から常勤への転職を考えるとき、給与や勤務日数に加え、自分に合う職場かどうかも気になるのではないでしょうか。私の場合は、週1回の勤務で知ったスタッフの雰囲気や診療方針が、今の常勤先を選ぶ材料になりました。

研究を辞めた直後は別のクリニックに常勤として就職しましたが、今のクリニックでの週1回の非常勤は、その間も続けていました。その数か月後、非常勤として働いているこのクリニックから常勤勤務の打診を受け、常勤先を変えました。今回は、2つのクリニックで不採用となった経験も含め、その経緯を振り返ります。

最初に探していたのは週1回の訪問診療だった

今のクリニックと出会ったとき、私はまだ研究所に勤めていました。探していたのは週1回の外勤先です。希望は、訪問診療であることと、自宅から近いことでした。最初から常勤への転職を前提にしていたわけではありません。

相談したのは、メディウェルの担当者でした。自宅近くの喫茶店で面談し、自分の経歴を詳しくお話ししました。

長く研究を続けてきたこと。臨床からしばらく離れていた時期があること。ただ、その時点ではある程度臨床に復帰し、診療には十分対応できるようになっていたこと。勤務条件だけでなく、その時点の自分の状況も伝えました。

担当者からクリニックの一覧を見せてもらい、その中から気になるところを選んで面談へ進みました。

本務先の外勤手続きでは、秘書さんに、医師として勤務することにしたので外勤の許可申請を出してほしい、とお願いしました。特別な準備や説明をしたわけではなく、私の場合は手続きで困ることもありませんでした。これは当時の私の勤務先での経験で、必要な申請や確認先は、それぞれの勤務先で確かめてください。

通勤や給与に加えて職場の雰囲気を見ていた

重視したのは、自宅から近いこと、給与が妥当であること、スタッフの雰囲気が自分に合っていることでした。今のクリニックでは面談がスムーズに進み、雰囲気も気に入ったため、週1回の非常勤医師として働き始めました。

実際に働いてみても、スタッフとは人として馴染みやすいと感じました。それに加えて、私の診療スタイルを高く評価してもらえたことも大きかったと思います。クリニックの方針と、私の診療の進め方がよく合っていたようでした。スタッフとの関係だけでなく、自分の診療を評価してもらえることも、働きやすさにつながっていました。

研究を辞めると決めて常勤を希望した

非常勤として働き始めて半年ほど経った頃、研究を辞めることにしました。そこで、メディウェルを通して、このクリニックで常勤として働きたいという希望を伝えてもらいました。

ただ、返答は、まだ常勤医を雇う準備ができていない、というものでした。働きたいと思う勤務先はありましたが、その時点では常勤になれませんでした。そのため、ほかのクリニックにも目を向けて就職活動を進めました。

常勤探しでは2つのクリニックから断られた

外勤探しから常勤探しまでに面談したのは、合計4つのクリニックです。内訳は、週1回の外勤で出会った現在の勤務先、常勤として面談したものの不採用だった2つのクリニック、そして研究を辞めた直後に就職した勤務先です。

不採用だった2つのクリニックについて、先方が採用を見送った理由は分かりません。ただ、この記事を書くために当時のメールを確認していて、そのときのショックを思い出しました。

50歳を過ぎて、研究から臨床へ戻ろうとしている。そんな自分を必要としてくれるところは、あまりないのだろうか。そう感じました。当時の私は、不採用という結果を、自分の年齢や経歴と重ねて受け止めていました。

その後、面談した残りの1つのクリニックに、常勤医として就職しました。これが、研究を辞めた直後の勤務先です。その間も、現在のクリニックでの週1回の非常勤は続けていました。

数か月後に今のクリニックから声がかかった

別のクリニックで常勤として働き始めて数か月後、週1回の非常勤を続けていた現在のクリニックで、常勤勤務の打診を受けました。常勤医を雇える体制になったので、以前の話をもう一度検討できないか、ということでした。

私は以前から、このクリニックで常勤として働くことを希望していました。非常勤として働く中で、スタッフの雰囲気や診療方針が自分に合うと感じていたからです。打診を受け、当時の常勤先を辞めて、非常勤を続けていたこのクリニックで常勤として働くことにしました。

自宅からの距離や給与は、勤務先を探す段階で確認できます。一方で、スタッフと馴染めるか、自分の診療の進め方が職場に合うかは、実際に働く中で分かる部分がありました。

最初から常勤先を見極めるために非常勤で働こうと計画していたわけではありません。ただ、結果として、週1回の勤務経験が、その後の選択につながりました。

面談では自分を大きく見せないようにしていた

面談では、1日の業務量や往診の進め方など、ごく一般的なやり取りをしていたと思います。

ただ、自分を大きく見せようとすることは慎みました。なるべく自分の誠実な部分を見てもらいたいと思って、面談に臨んでいました。

今は採用面談に携わる立場にもなりましたが、お互いに誠実に向き合うことが大切なのではないかと感じています。

メディウェルに相談して助かったこと

今回メールを見直し、研究を辞めた直後の勤務先も、現在の勤務先も、メディウェルからの紹介だったことを改めて確認しました。

担当者の対応は、とても丁寧だったと記憶しています。研究歴や臨床への復帰状況を詳しく話したうえで、勤務先の候補を紹介してもらえました。資料もよく作り込まれていて、情報が豊富だった印象が残っています。

あくまで当時の担当者と資料についての感想ですが、自分の経歴を説明し、候補を検討するための情報を用意してもらえたことは助かりました。

なお、私が利用したのはメディウェルの担当者への直接相談で、「医師転職ドットコム」のサイトから申し込んだ経験ではありません。

これから紹介会社への相談を考える方に向けて、相談と応募の区切り方や、最初に確かめたいことを「医師転職エージェントを使う前に知っておきたいこと」にまとめています。

働いた経験が今の勤務先を選ぶ材料になった

断られたときは、自分には需要がないのではないかと感じました。ただ、実際に就職につながった勤務先があり、週1回の非常勤を続けていたクリニックからも常勤の打診がありました。2つの不採用が、就職活動の結果のすべてではありませんでした。

スタッフに馴染めること。自分の診療スタイルがクリニックの方針に合い、評価してもらえること。今の勤務先を選んだのは、面談だけでは分からなかった部分を、週1回の勤務を通じて知っていたからです。

これは私の場合の経緯であり、非常勤から入れば常勤になれるという話ではありません。それでも、自分がそこで働く姿を具体的に考えられたことは、勤務先を選ぶうえで大きかったと思います。

非常勤先を探す方は、職場との相性とあわせて、求人票の給与・業務範囲・契約更新の確認点も整理してみてください。実際に働く前に聞いておきたい条件を、表にまとめています。

働き方を変えたいと思っても、収入の見通しが立たなければ判断しにくいと思います。勤務先との相性とあわせて、家計や収入の準備も整理してみてください。考える順番は、次の記事にまとめています。

勤務医がセミリタイアを考えるとき、資産額より先に見るべきもの

常勤先や定期非常勤先の相談先として、メディウェルが運営する「医師転職ドットコム」の案内も確認できます。なお、私の体験は担当者への直接相談で、このサイトから申し込んだものではありません。

2026年10月21日確認:メディウェルの10月16日付の案内では、「医師転職ドットコム」などのサイトを閲覧できない状況が続く一方、担当者による転職支援・求人紹介は通常どおり行っているとされています。新規登録や求人の相談は、同社の公式問い合わせフォームで受け付けると案内されています。利用前に最新の公式案内をご確認ください。

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