メンターの選び方|研究でも投資でも、私が大切にしてきたこと

私は、何か新しいことを学ぶとき、独学だけで何とかしようとは考えません。

まず自分で徹底的に調べる。そのうえで、「この人から学びたい」と思える人を見つけたら、教えを乞う。

これは、投資を始めてから身についた考え方ではありません。

私は臨床医として働いたあと、しばらく医学研究に携わっていた時期があります。その研究者時代から、教わる相手の選び方は今と変わっていません。

研究でも、まず徹底的に読んでから師匠を選んだ

若い頃、私は自分が取り組みたい研究分野の論文をかなり読み込みました。

その中で、

「この人の研究はすごい」

「この人から学びたい」

と感じた研究者を、自分なりに選びました。

当時、その人が将来どのように評価されるかを知っていたわけではありません。ただ、論文を何本も読み、その考え方や研究への向き合い方に触れる中で、「この人から学びたい」と強く感じたのです。

自分なりに徹底的に調べたうえで教わる相手を決める、という姿勢は、この頃から身についていたのだと思います。

40代で投資を始めたときも、やり方は同じだった

40代になって資産形成を本格的に考え始めた頃、私はトランクルーム投資や積立投資を始めました。

投資について情報収集をするほど、自分にはまだ知識が足りないと感じるようになりました。

そこで考えたのが、

「実際に結果を出している人から、きちんと学ぼう」

ということでした。

ネットでお金や投資について調べる中で、非常に納得できる説明をしている人に出会いました。

私はすぐに教わろうと決めたわけではありません。まず公開されている文章や解説をかなり読み込みました。

お金の流れをどう考えるのか。

投資先をどう見るのか。

利益だけでなく、損失をどう管理するのか。

一つひとつ確認し、

「この人の考え方なら学ぶ価値がある」

と自分で判断しました。

その後、その人からより体系的に学ぶ機会があり、参加することにしました。

私にとっては、儲けさせてもらうためではなく、自分が選んだメンターから学ぶための機会でした。

知らない分野では、まず体系的に学ぶ

私は、自分が知らないことを学ぶとき、最初からすべて独学で身につけることにはこだわりません。

受験勉強でも、専門的な技術でも、詳しい人から体系的に教わることで理解が進むことがあります。投資も同じだと考えています。

今は無料でも質の高い情報がたくさんあります。

ただ、知識が少ない段階では、何が重要で何がそうでないのかを判断すること自体が難しいことがあります。

だから私は、必要だと思えば、まず詳しい人から基本的な考え方を学びます。

一度しっかり土台ができると、その後は自分で情報を集めても、必要なものを選びやすくなるからです。

短期トレードは、思うようにはいかなかった

最初に投資を学んだ時期には、お金の管理方法や投資先の考え方など、多くのことを学びました。

実際、そこで知った投資の中には、大きな利益につながったものもありました。

一方、短期トレードだけはなかなかうまくいきませんでした。

そこで私は、

「もっと理論的に学べば改善できるのではないか」

と考え、今度は短期トレードを専門的に教えている人から学ぶことにしました。

こちらも内容は非常にしっかりしていました。

理論を学び、記録をつけ、失敗した理由を分析し、また取り組む。2年以上、かなり真剣に続けました。

それでも、大きな利益にはつながりませんでした。

教えが悪かった、とは考えなかった

短期トレードを続ける中で、私は一つのことに気づきました。

理論を理解できることと、その理論通りに自分が行動できることは別だということです。

実際にお金が動くと、損失が怖くなったり、値動きが気になったりします。

勤務中でも値動きが気になり、トイレでポジションを確認することもありました。損失が出れば、気分にも影響します。

あとから見れば正しい判断が分かっても、その瞬間にはできない。

これは知識だけの問題ではありませんでした。自分の性格や感情との相性も大きかったのだと思います。

だから私は、短期トレードで十分な成果を出せなかったことを、教えてくれた人の責任だとは考えていません。

教えてもらったことを実行するのは自分です。投資先を選ぶのも自分。続けるのか、やめるのかを決めるのも自分です。

投資の結果は、最終的には自分で引き受けるものだと思っています。

以前から興味のあった不動産投資へ

短期トレードを続けていた一方で、私は以前から一棟アパートへの投資にも興味を持っていました。

40代の頃には実際に不動産会社を訪ねたこともあります。ただ、その当時は収入や自己資金が十分ではなく、すぐに取り組める状態ではありませんでした。

その後、仕事による収入が増え、短期トレード以外の投資も比較的うまくいったことで、少しずつ資産を増やすことができました。

そしてようやく、一棟アパートへの投資を現実的に考えられる段階になりました。

そこで私は、それまで持っていた資産を整理して現金化し、不動産投資へ資金を集中させることにしました。短期トレードも、そのタイミングで終了しました。

大きな損失を出したから、トレードをやめたわけではありません。

自分には、頻繁に値動きを追う投資よりも、数字を見ながら長期的に運営していく投資の方が合っている。

そう考えて、資金と時間を不動産投資に振り向けることにしたのです。

メンターから学んだものは、今も残っている

短期トレードそのものは今はやっていません。

それでも、当時学んだことは現在の不動産投資に大きく生きています。

どれだけお金が入り、どれだけ出ていくのか。

最終的にいくら残るのか。

投資案件を感覚ではなく数字で判断すること。

そして、個人の投資であっても「経営する」という意識を持つこと。

こうした考え方は、すべて当時の学びの延長線上にあります。

大きなお金を動かすことへの怖さが以前より小さくなったのも、さまざまな投資を経験したからだと思います。

投資する対象は変わりましたが、学んだことまでなくなったわけではありませんでした。

私にとって、メンターを選ぶことも自分の責任

研究でも投資でも、私は同じ方法で教わる人を選んできました。

まず、自分で徹底的に調べる。

その人の考え方や実績を見る。

そして最後は、自分の感覚も含めて、

「この人から学びたい」

と判断する。

だから、私にとってメンターは、誰かに押しつけられた存在ではありません。自分で選んだ人です。

もちろん、誰から学ぶかは慎重に選ぶ必要があります。

一方で、教えてもらえるのは知識や考え方です。

それをどう使うかは自分次第です。

研究でも投資でも、この部分は変わりません。

投資先が短期トレードから不動産へ変わっても、私の学び方は変わりませんでした。

自分で調べ、自分で師匠を選び、学んだあとは自分で判断する。

振り返ってみると、これが私の学び方なのだと思います。

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