インデックス投資は暴落前に現金化するべきか|iDeCoの含み益を見て迷った話

自宅で資産状況を確認していたとき、久しぶりにiDeCoの残高を見ました。

しばらく見ていなかったのですが、想像していたより含み益が増えていて、少し驚きました。

そして同時に、こんな考えが頭をよぎりました。

「そろそろ相場が過熱しているのではないか。今のうちに元本確保型の商品へ移して、下がったところでまた株式に戻せば、増えた分を守れるのではないか」

一見すると合理的に思えます。

特に、日々の診療で忙しく、相場を毎日追うつもりもない自分にとって、「いったん守りに入る」という考えは魅力的に感じました。

しかし結論から言うと、私は何も変更せず、これまで通り積み立てを続けることにしました。

今回は、その判断に至るまでに考えたことを書いてみます。

含み益が増えるほど、失うのが怖くなった

私が迷い始めたきっかけは、久しぶりに確認したiDeCoの残高でした。

積み立てを始めてから相場が上昇し、それなりの含み益が出ていました。

増えていること自体はうれしいはずなのに、なぜか、

「これが暴落で減ってしまったらもったいない」

という感覚のほうが強くなっていきました。

さらに、

「これだけ上がっているのだから、そろそろ下がるのではないか」

とも考えるようになりました。

そんな気持ちでSNSを見ると、「そろそろ暴落する」「今の相場は過熱している」といった投稿が目に入ります。

一方では、大きく増えた含み益を紹介する投稿もたくさん流れてきます。

それらを眺めているうちに、自分の中で「暴落が近いのではないか」という思いがどんどん膨らんでいきました。

ただ、そこで一つ気づいたことがあります。

少なくとも私には、今が相場の天井だと判断できる根拠が何もありませんでした。

「今売って、暴落したら買い戻す」は本当に実行できるか

安いときに買い、高いときに売ることができれば、利益は大きくなります。

そう考えると、

  • 今のうちに株式から離れる
  • 暴落が来たら、もう一度株式に戻す

という方法は、理屈としてはとても魅力的です。

問題は、「いつ売るか」です。

今が本当に高値なのか、私には判断できません。売ったあとも相場が上がり続ける可能性はあります。

さらに難しいのが、「いつ戻るか」です。

実際に大きく下落したとき、恐怖の中で自分は本当に株式へ戻せるのでしょうか。

「まだ下がるかもしれない」と怖くなり、結局戻れないままになることもありそうです。

つまり、暴落前に逃げようとすると、売るタイミングと買い戻すタイミングという、2回の判断が必要になります。

日々の診療で手一杯の自分にとって、この2つのタイミングを判断し続けるのは現実的ではないと感じました。

短期トレードを経験したからこそ、相場を読まないことにした

私は以前、短期トレードにも取り組んでいました。

相場を調べ、値動きを予想し、売買のタイミングを考える。

しかし、それを続けるためには想像以上に時間と気力が必要でした。

結果として、私は短期トレードから撤退しました。

自分にとっては、相場を予測して売買することよりも、もっとシンプルな投資を続けるほうが合っていると感じたからです。

今回、「そろそろ暴落するのではないか」と考えた背景にも、このトレード経験があったと思います。

一方で、うまくいかなかった経験があったからこそ、

「また同じことをやろうとしていないか」

と、一歩引いて考えることもできました。

これまで私がインデックス投資に求めていたのは、余計な判断を増やさず、シンプルに積み立てを続けることでした。

そして、限られた時間や気力を、診療や家族との時間など、もっと自分にとって大切なことに使う。

そのための投資でもありました。

含み益が増えたからといって相場を予想し始めれば、せっかくシンプルにしていた仕組みに、自分から複雑さを持ち込むことになります。

もし今回たまたまうまくいったとしても、次も同じようにいくとは限りません。

むしろ一度うまくいけば、「自分は相場を読める」と考えて、その後も売買を繰り返したくなるかもしれません。

それは、私が目指していた投資とは違います。

相場を当てるより、大きなミスをしない

考えた結果、iDeCoはこれまで通り積み立てを続けることにしました。

今後、大きな暴落が起きても、基本的には方針を変えないつもりです。

もちろん、資産が大きく減れば不安になると思います。

だからこそ大切なのは、暴落を予測することではなく、暴落しても続けられる範囲で投資しておくことだと考えています。

iDeCoに回しているのは、生活費や急な出費に必要な資金とは切り離したお金です。

今後は、

  • 株式への配分を大きくしすぎない
  • 必要以上に残高を確認しない
  • 下落局面でも積み立てを止めない

というシンプルな方針を続けるつもりです。

下落時は不安になると思いますが、積み立てを続けていれば、安い価格で買う時期も含まれると考えています。

そのくらいの距離感のほうが、私には合っています。

投資で成果を出そうとすると、つい、

「どうすればもっと増やせるか」

を考えてしまいます。

しかし最近は、それ以上に、

大きなミスをしないこと

のほうが重要なのではないかと感じています。

相場の天井も、次の暴落のタイミングも、私には分かりません。

だからこそ、分からないものを当てにいくのではなく、自分で決めたシンプルなルールを続ける。

今回の迷いを通じて、改めてその方針に戻ることができました。

インデックス投資で難しいのは、銘柄を選ぶこと以上に、途中で余計な判断を増やさないことなのかもしれません。

忙しい勤務医だからこそ、私は相場を当てることよりも、大きなミスを避けながら淡々と続けることを優先したいと思います。

比較の中心記事

勤務医はインデックス投資と不動産投資、どちらを選ぶべきか

コメント

タイトルとURLをコピーしました